優しいのは味に限らず!栗の渋皮煮の魅力

優しいのは味に限らず!栗の渋皮煮の魅力

秋の味覚の代表格といったら「栗」ですね!
栗ご飯に栗きんとん、洋菓子ではモンブランやマロングラッセ…。
美味しい栗料理が五万と浮かび上がりますが、実は古より食べるだけでなく、染め液としても利用されているんです。

秋の味覚と色を両方楽しめるのが「栗の渋皮煮」
渋皮煮は黒い宝石と呼ばれ、渋皮煮の煮汁で染めた布はとても優しい色となります。

丁寧な手作業、手間がかかる渋皮煮ですが、旬の食材を色でもお味でも楽しめる、昔ながらの日本の郷土料理です。
本日は栗の渋皮煮、そして渋皮染めのレシピをお話していきます!

渋皮煮って?

栗の渋皮煮とは・・・
「栗の鬼皮をむいて内側の茶色い皮を残したまま重曹を入れた湯で火を通し、砂糖を数回に分けて加えながら蜜煮にした料理」のことです。

黒い宝石と言われる渋皮煮のレシピは実はシンプル。
渋皮のついた栗を何回かに分けて煮出し、砂糖を加えていきます。
そして一回目に煮出した液に媒染を加えると、染液になります。

それではイチオシのレシピをご紹介します!

渋皮煮のレシピ

材料
栗:2kg
ブランデー:1と1/2カップ
黒砂糖:150g
はちみつ:大さじ3

①栗の鬼皮(いちばん外側のかたい皮)をむく。かたすぎるようなら半日ほど水に漬けておくとむきやすい。むいた栗は水にさらす。

② 鍋に 1 と完全にかぶる量の水(分量外)を入れて中火にかけ、沸いたら水を入れ変える。(ここで色が出た液は染料としてとっておく。)
これを 3 回繰り返す。常に水からゆではじめ、最後はざるに上げる。

③ 2 の栗が人肌まで冷めたら、目立つ黒い筋を竹串でとる。さらに歯ブラシを優しく当てながら全体の筋をていねいに落とす。ぬるま湯に漬けてそっと洗い、ざるに上げる。

④ シロップを作る。鍋にブランデー、黒砂糖、はちみつを入れて中火にかけ、沸いたら火を止めて人肌まで冷ます。

⑤ 3 を 4 に入れて 1 時間置く。中火にかけて沸いたら火を弱めて10 分ほど煮て、そのまま冷ます。シロップごと熱湯で洗った保存瓶に入れる。

⑥ シロップごと熱湯で洗った保存瓶に入れる。
※丁寧に作らないとアクによって渋みが強く残ってしまいます。

渋皮染めの作り方(染め色:淡い紅色)

材料
染液:渋皮煮を作る時の重曹と一緒に煮た汁
ミョウバン:大さじ1
白無地の布地

事前準備
水1Lにミョウバン大さじ1を加えてミョウバン液を作る

①渋皮煮で煮出した汁に布を入れて20分ほど煮る
②終わったら水洗いし、よく絞る
③ミョウバン液に20分ほど漬ける

ミョウバン液に漬けてしばらくすると、淡い紅色になってきます。

味だけでなく、色も楽しめる「栗」
今回は渋皮を使った染め方をご紹介しましたが、
他にも幹材・樹皮・緑葉・花・果皮・イガのいずれも染料になり、材料、媒染によって、様々な色に発色させることができます。

どうぞ旬の食材”栗”を楽しんでください!

栗の栄養学

甘くて美味しい栗ですが、栄養分も豊富です。

栗の主成分は、B-カロテン、ビタミンB郡、ビタミンC、カリウム、マンガンなどビタミン・ミネラル成分をバランス良く含み、女性に嬉しい「むくみを取る・血液循環を良くする・肌の調子を整える」などの効能があると言われています。
また不溶性食物繊維も豊富で、便秘を改善し、腸内環境を整えて大腸がんを予防する効果、血糖値の上昇を抑え糖尿病を予防する効果があるとも…♪

ただでんぷん質も豊富に含んでおりますので食べすぎると太ってしまう原因になります。
ほど良く旬の栗を楽しみましょう!

【栗の実とイガの甘い関係】
栗が甘い理由はイガにあると言われています。
どんぐりやシイの実などは、自分自身を渋くすることで身を守っていますが、
栗の実はいがで守られているので甘いままでいられるというわけです。

美味しい栗の選び方

美味しい栗の選び方のポイントはこちらです。

* 鬼皮(外側の硬い皮)に張りがある。
* 鬼皮の茶色が濃い。
* 指で押してもブカブカしていない。
* 白いブツブツがついていない。
* 座(底の部分)に黒っぽい箇所がない。
* 座がベトベトしていない。

一方で、小さな穴が開いたものや黒っぽい傷があるものは避けた方が良さそうです。
小さな丸い穴は虫が中に入っている可能性があります。
傷があり、そこが黒ずんでいるものなども避けましょう!

今が旬の栗!
渋川煮、スイーツ、甘栗、栗ご飯…楽しみ方はいっぱいあります!
ぜひ様々な楽しみ方で、栗を味わってください!