成長すると姿が変わるヒラメの不思議

成長すると姿が変わるヒラメの不思議

「左ヒラメに右カレイ」
頭を上、尻尾を下にして置いたときに、顔がどちらについているかで見分ける有名な言葉なので、聞いたことがある方は多いかと思います。

頭の左側に目があるヒラメですが、海底を横たわるように泳いでいる姿って少し不思議ではありませんか?

実は、生まれたてのヒラメは全く違う泳ぎ方をしているのですよ♪

今回はそんなヒラメの不思議な生態から書いていきます。

目が移動するヒラメの成長

ヒラメといえば、顔が左にあり海底に横たわるように潜んでいるイメージですが、生まれたときはそうではありません。
卵から孵化してからの10日間ほどは、一般的な魚と同じように体を起こした状態で海中をすいすい泳ぎ回っています。
目も、顔の中心を挟んで左右についているんです♪

そこから少しずつ右目の移動が始まり、1か月ほど経つと左目の位置に2つ並びます。
そうなるとまっすぐ泳げなくなってしまうので、目のある左側を上にして海底に寝て、よく知られるヒラメの姿になるのです。

どうして生まれてから目が移動していくのかは諸説ありますが、未だこれといった理由は解明されていないそう。
ちなみに、そっくりさんのカレイも同じように目が移動していくのですが、カレイらしくなるのにはもっと時間がかかって約80日です。

海中で食べている餌もかなり違っています。
ヒラメは、アジやなどの小魚を好み、餌を探して泳ぎ回る活発タイプ。
一方カレイは、小型のエビやカニを好み、移動が少なくおとなしいそう。

旬の時期も違うので、姿が似ているだけの別人と考えるのが正解かもしれません♪

美味しいヒラメの選び方

お刺身やムニエル、煮つけなど様々な調理で楽しめるヒラメですが、おいしい料理のためには新鮮で味のよいものを選ぶことが大切です。
鮮度を見分けるポイントをまとめましたので、参考にしてくださいね♪

  1. 身が尻尾のほうまで分厚く、固く締まっている。
  2. 一尾の場合は大きくなるほど大味な傾向がある。1~1,5kg程度の小さめなものにはずれが少ない。
  3. えらの中が赤く、皮にぬめりと光沢があるものが新鮮。切り身の場合は身に透明感があるものが良い。

体に優しいヒラメの栄養素

ヒラメには特に多く含まれる栄養素はありませんが、高たんぱく低脂質で身体に必須なビタミンやミネラルの種類が多く、バランスが良い食材と言えます。

ヒラメの身に含まれるナイアシンは、ビタミンB3とも呼ばれ、たんぱく質・脂質・糖質をエネルギーに変えるときに必要な栄養素です。

傷ついた皮膚や粘膜を回復させたり、血液循環を促進してくれる効果があることから、若返り成分として注目されています。

また、アルコールや、アルコールが分解されてできるアセトアルデヒドという二日酔いの原因物質をさらに分解してくれる働きをするため、お酒を飲むときに食べるのも良いと言われます。

お寿司でおいしいエンガワにはコラーゲンがたっぷりで、美肌効果も期待できます。
コラーゲンには細胞と細胞をつなげる役割があり、肌の潤いを保って保湿してくれるので、内面からのケアとしても期待大。

ほかにも身体の余分な水分を排出する効果があるカリウムや、栄養素の代謝に必要なビタミンB群、カルシウムの吸収を助けるビタミンDなど、健康に必要な栄養が含まれます。
ヒラメは消化・吸収にとても優れていることから、離乳食や病中病後の療養食としてよく用いられるので、体や胃腸が弱っているときにもおすすめです!

この季節のヒラメは寒ビラメと呼ばれ、身が締まりよく脂が乗っているのが特徴です。
知らず知らずのうちに寒さで疲れてしまっている身体には、美味しい栄養が効くかもしれません♪
ぜひ旬のうちに食べられてはいかがでしょうか?