温泉プール!?日本vs世界の温泉文化

温泉プール!?日本vs世界の温泉文化

大の温泉好きな”日本人”
あったかい温泉でゆっくり身体をほぐし、露天風呂では美しい自然に癒やされ、
宿では美味しい料理に舌鼓を打つ。
27,000を超える源泉地をもつ日本は、世界でも屈指の”温泉大国”といえます!

そんな日本は世界から見ても、「独特の温泉観」があるとのこと。

今回はみんな大好き”温泉”を、徹底解剖します!

世界のびっくり温泉常識!日本との違いは?

日本で温泉といえばちょっと熱めのお湯に、じっと浸かるもの。
ゆっくりと温泉に浸かりながら四季折々を感じたり、内省的な時間をすごしたり…間違っても温泉で泳ぐなんてしたら、周りから白い目でみられますよね。

温泉と言ったらどこか物静かな印象がありますが、世界では、温泉の楽しみ方が全く違います!

温泉プール?!ヨーロッパの温泉大国ハンガリー

ヨーロッパの温泉大国として有名な”ハンガリー”
みんな温泉が大好きで、観光客も多く訪れるといいます。そんなハンガリーの温泉は、実ににぎやか!

基本的には男女混浴で水着着用、温泉プール(温水プールではありません)もスタンダードです。
スライダーが常設されていたり、浮き輪を持って温泉を楽しみます!
他にも日本の温泉と違うところはたくさん。
例えばセーチェニ温泉では毎週土曜日22時半から、温泉がクラブに早変わり。
エレクトロミュージックとレーザービームを浴びて、ノリノリで踊る若者でごった返します。

しかし「同じ温泉」でも、なぜここまで温泉の概念が異なるのでしょう?

-湯-という概念

一説に、古より日本人の温泉に対して特別な思い入れがあったことが、後に独自の温泉文化を作り上げたという記事がありました。

日本では温かい水を「湯」と表現します。一方英語圏は”hot water”

温かい水とは言わず、「湯」という言葉があるということは、湯に特別な価値を見出しており、かつての日本人にとって「湯」が身近であり、その湯は温かい水とは異なる意味を持っていたと言えます。
そのため、”温泉”にプールや海水浴とはまた違った特別な文化が形成されているのです。

一方でhot water は、直訳すると温かい水。
低音・高温関係なく「水」とひとくくりで捉えているために、その利用についても、温泉、海水、また水を張ったプールなどを同じ範疇で考えられる側面があります。
そのためプールでも泳いだり浮き輪で浮かんだり、プールや海水浴と近いニュアンスで楽しまれているのです。

心を清める!日本独自の温泉観

独自の温泉観を持つ日本。
温泉に限らず、毎日入浴が習慣になっている方は多いのではないでしょうか?

海外ではシャワーで済ませてしまうことも多いとききますが、日本では清潔感を保つためだけではなく、一日の疲れを癒やすリラックスの時間としても、お風呂は愛されています。

その根幹を支えるのが「身を清める」という考え方。
古くから滝修行や禊など、水は人の身体を、そして心を清めると信じられていました。

お風呂に入ると身体ももちろん、普段行き詰まっていることや考えすぎてしまうこともリセットされますよね。
日本人のお風呂を愛する精神は、温泉宿でのおもてなしや露天風呂での景観美など、独自の”温泉文化”を作るに発展しました。

そして日本には3000を超える温泉地がありますが、いずれの場所もその土地の文化と根付いており、唯一無二の温泉があります。
せっかくのお風呂大好き国民、そして温泉大国に生まれたからには
ぜひいろんな温泉を楽しみたいものですよね!

泉質はさまざま!温泉の泉質と効能について

”湯治”と言われるように、温泉にはそれぞれの体の状態、症状にあった”泉質”があります。
特に医学的に治療効果のある温泉水のことを、「療養泉」と呼び、9つに分類されます。

▷療養泉 -9つの泉質-
・二酸化炭素泉…「心臓の湯」
・炭酸水素塩泉…「美肌の湯」「清涼の湯」
・塩化物泉…「温まりの湯」
・硫酸塩泉…「傷の湯」「脳卒中の湯」
・鉄泉…「婦人の湯」
・硫黄泉…「生活習慣病の湯」
・酸性泉…「皮膚病の湯」
・放射能泉…「痛風の湯」「万病の湯」
・単純泉…「家族の湯」

環境省によって泉質に合わせて禁忌症や適応症が定められており、特定の泉質を持つ温泉に対して、その泉質に対応する効能があると認められます。

温泉地ごとに公表されている泉質や適応症、禁忌症を参考に効能を知ることになりますが、同じ泉質名の温泉でも、含有成分の数値は異なりますので、適応症に対する実際の効果は温泉の成分表でチェックしてみましょう!

10種類の泉質の違いを楽しむ!「箱根十七湯」温泉

「箱根十七湯」とは、箱根に湧く様々な泉質の17の温泉を示す言葉。
江戸時代からの7つの温泉に、明治時代以降に開かれた10種類の温泉を加えてそう呼ばれます。筆者も箱根のファンで、「箱根十七湯」全制覇を目指していますが、まだ半分ほど。
そんな「箱根十七湯の概要」、それぞれの特長・泉質を併せてご紹介します♪

①箱根湯本温泉
箱根湯本温泉 箱根の玄関口に位置する、最も歴史ある温泉地。
お土産物屋や飲食店が軒を連ね、食べ歩きやそぞろ歩きも楽しいエリアです。
主な泉質:単純温泉・アルカリ性単純温泉・ナトリウム-塩化物泉
泉質の効能:神経痛、筋肉痛、冷え性、美肌の湯、切り傷、慢性皮膚病など

②塔之沢温泉
閑静なエリアで、老舗旅館が点在する静かな温泉地。
主な泉質:ナトリウム-塩化物泉
泉質の効能:神経痛、筋肉痛、冷え性、美肌の湯、切り傷、慢性皮膚病など

③大平台温泉
庶民的な雰囲気を持つ温泉地で、アットホームなおもてなしが魅力。名水・姫の水も湧いています。
主な泉質:単純温泉・アルカリ性単純温泉
泉質の効能:神経痛、筋肉痛、冷え性、美肌の湯など

④宮ノ下温泉
富士屋ホテルなど有名建築も多い、レトロモダンなムード漂う温泉地です。
主な泉質:ナトリウム-塩化物泉
泉質の効能:神経痛、筋肉痛、冷え性、美肌の湯、切り傷、慢性皮膚病など

⑤堂ヶ島温泉
名僧ゆかりの渓谷にある温泉地。車では行けない立地で、秘湯感を味わえます。
主な泉質:ナトリウム-塩化物泉
泉質の効能:神経痛、筋肉痛、冷え性、美肌の湯、切り傷、慢性皮膚病など

⑥底倉温泉
渓谷の上にある、小さな温泉地。古くから開かれた温泉地で、その泉質は効能豊か。
主な泉質:ナトリウム-塩化物泉
泉質の効能:神経痛、筋肉痛、冷え性、美肌の湯、切り傷、慢性皮膚病など

⑦木賀温泉
子宝の湯として江戸城に献上されたこともある名湯です。
主な泉質:単純温泉・アルカリ性単純温泉
泉質の効能:神経痛、筋肉痛、冷え性、美肌の湯など

⑧宮城野温泉
明星ヶ岳、明神ヶ岳のふもとに湧く温泉です。
主な泉質:単純温泉・アルカリ性単純温泉
泉質の効能:神経痛、筋肉痛、冷え性、美肌の湯など

⑨強羅温泉
観光の拠点としても便利な温泉地。5種の泉質を持ち、その泉質の豊かさも人気。
主な泉質:酸性ナトリウム-カルシウム-マグネシウム硫酸塩泉
泉質の効能:切り傷、やけど、慢性皮膚病、美肌の湯など

⑩二ノ平温泉
美人の湯として知られ、肌がなめらかになると評判の泉質です。
主な泉質:ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
泉質の効能:切り傷、やけど、慢性皮膚病、美肌の湯など

⑪小涌谷温泉
「箱根小涌園ユネッサン」など大型温泉施設もある温泉地です。
主な泉質:単純温泉・アルカリ性単純温泉・ナトリウム-塩化物泉
泉質の効能:神経痛、筋肉痛、冷え性、美肌の湯、切り傷、慢性皮膚病など

⑫湯ノ花沢温泉
箱根全山の中で最も高所に位置する温泉。
白濁の硫黄泉は温泉ファンにも人気です。
主な泉質:単純硫黄泉(硫化水素型)
泉質の効能:神経痛、筋肉痛、冷え性、高血圧症、動脈硬化症など

⑬芦之湯温泉
古くから文人に愛された温泉地です。
主な泉質:単純硫黄泉(硫化水素型)・単純温泉
泉質の効能:神経痛、筋肉痛、冷え性、高血圧症、動脈硬化症など

⑭芦ノ湖温泉
芦ノ湖を望む湖畔の温泉地です。箱根神社、箱根関所、芦ノ湖など、観光の拠点にも便利。 主な泉質:単純温泉・アルカリ性単純温泉・ナトリウム-塩化物泉
泉質の効能:神経痛、筋肉痛、冷え性、美肌の湯、切り傷、慢性皮膚病など

⑮蛸川温泉
箱根十七湯では一番新しい温泉。一大リゾート「箱根園」には水族館やショッピングモールもあります。
主な泉質:カルシウム-硫酸塩泉
泉質の効能:切り傷、やけど、慢性皮膚病、美肌の湯など

⑯姥子温泉
火山のふもとで、変化に富んだ景観も魅力の温泉地です。
主な泉質:単純温泉・アルカリ性単純温泉
泉質の効能:神経痛、筋肉痛、冷え性、美肌の湯など

⑰仙石原温泉
泉質は美肌の湯として知られ、女性に人気の温泉です。「箱根ガラスの森美術館」などアートスポットも点在するエリア。
主な泉質:カルシウム−硫酸塩泉
泉質の効能:切り傷、やけど、慢性皮膚病、美肌の湯など

温泉の魅力

広々としたお風呂でじっくりと身体を温めると身体はもちろん、心もほぐれていきますよね。
さらに温泉地特有の景観や料理、おもてなしも含めて、普段から頑張り屋で真面目な日本人を癒やす独自の温泉文化は、世界に誇れるものだなと感じました。

温泉もご自身の体質に合うもの、合わないものがあるかと思います。
どうか自分にぴったりの温泉を見つけて、
普段頑張っているご自身をたっぷり癒やしてください♪