魚界の不思議ちゃん”タチウオ”のトリビア

魚界の不思議ちゃん”タチウオ”のトリビア

海面をゆらゆらと立った姿で漂う太刀魚。
魚なのに泳ぐのが苦手で、神出鬼没。
おまけに体を覆うのは鱗ではなく、”銀粉”。

そんな不思議溢れる”太刀魚”ですが、食べると脂が乗っておりとっても美味しいんです!
太刀魚が旬を迎えて最高潮に美味しくなるのがこの”8月”

本日は太刀魚のトリビアをトピックにお送りします♩

魚界の不思議ちゃん”タチウオ”のトリビア

太刀魚には鱗がない?

太刀魚の一番の特徴といったら体を覆う銀粉”グアニン”
実はこのグアニン、かつては模造真珠やマニキュア、アイシャドウのラメなんかに使われていました。
キラキラと青みがかった光沢があり、手で触ると銀粉は簡単に剥がれてしまいます。
銀粉が剥がれてしまうと、魚はやけどをしたようになって弱ってしまうのだとか。

余談ですがとても神経質な魚と呼ばれており、水族館などで人工的に飼育するのはかなりの至難の業と言われています。

もしも水族館で展示されていたらかなりレア!
鏡のように銀白色に輝く体をゆらゆら揺らしながら、立ち泳ぎしているとても神秘的な姿を見ることができます!

太刀魚が立っている理由は?

多くの魚が水面と水平に泳ぐ中、太刀魚は水面に対して垂直に立って泳ぎます。

なぜ太刀魚は立って泳ぐのでしょうか?
その理由の一つに、体表の銀粉が影響していると言われています。
泳ぎの得意ではないタチウオは、潜んで下から小魚に襲い掛かり、鋭い歯で弱らせて魚を捕食します。
この時、上層からの光を反射しないため、水面に対して垂直に泳ぐのです!

獲物を捕らえる腕は、太刀魚は海のギャングと言われるほど。

普段神秘的に海に揺られている姿とは、大きくギャップを感じる一面です!

魛、太刀魚、立魚 -「たちうお」の由来

「太刀魚」の名前は、銀白色に輝く細長くて薄い体が日本刀(太刀(たち))に似ていることに由来すると言われています。他にも、タチウオは泳ぎが下手で、頭を上にして立ち泳ぎをしながらジグザグ状に進むことから、「立ち」が語源とする「立魚」説もあります。
漢字は普通「太刀魚」と書かれることが多いですが、魚へんに「刀」の「魛」もあります。

太刀魚の目利き

太刀魚の鮮度の見分け方は一目瞭然!
劣化してくると、表皮の銀粉が次第に剥がれてくるので、表面の光具合を見ればよいといわれています。皮が燦然と輝くくらい銀色を保ったものを選ぶと良いとされています。

銀色にピカピカと輝く表皮”グアニン”は、釣り上げられて死んだ太刀魚の体は時間がたつにつれて光が失われ濁った色になってきます。
一方、底引き網で獲れた太刀魚(タチウオ)は体に傷が付きやすく、また、表面のグアニンも取れてしまっているものが多いとのこと。

太刀魚の切り身を購入する際は、銀色の表皮が剥がれていないかをチェックしましょう!

太刀魚の栄養効果

太刀魚は非常に豊富な栄養素を持つ魚です。
脂質、タンパク質の他ビタミンA、B群、ナトリウム、カリウムなどといったミネラルも含まれています。
魚の肉は筋肉だといわれますが、太刀魚は珍しくタンパク質(筋肉)よりも脂質が多い魚です。
その脂質はオレイン酸によるもので、オレイン酸は酸化されにくく、悪玉コレステロールを減らしてくれる働きがあるといわれています。

また、太刀魚には多価不飽和脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)が豊富に含まれています。DHAは、脳を活性化させ、認知症の予防や記憶力の向上に役立つほか、悪玉コレステロールや中性脂肪を抑えて血流をよくする作用があります。
EPAは、血栓を防ぐ抗血栓作用があり、血液をサラサラにする効果があります。
その他にも、カルシウムの吸収をよくして、骨や歯へ沈着するのをサポートするビタミンDも含まれています。丈夫な骨を作るサポートをしてくれるので、成長期の子供やお年寄りの骨粗鬆予防に効果的です。

8月は太刀魚が産卵のために脂をたっぷり溜め込んでいる時期!
この時期の太刀魚は、脂質がとろけるようで、絶品とのこと!
ぜひ見かけたら、召し上がってみてください♩